オールコンプレックス

小説とか書きます。Twitter@oomorimori_

フィクション 2

約束の時間になった。ドキドキするけど、これは緊張ではなかった。高揚だ。この感覚がとても好き。私より顔一つ分くらい背の大きな人だった。高級そうなレストランで自然とご馳走してくれた。味はカップラーメンと同じくらい美味しかった。ご馳走してくれた時の自然さで、ホテルの部屋についた。彼は先にシャワーを浴びに行った。私は待ってる間高揚を抑えながらインターネットを泳いでいた。つまらない日常。誰かの独り言。テンプレート的な投稿。絵文字を多用してリプライを交わす女。「近々遊ぼう」に本心は何%含まれているのだろう。つまらない日常に対しつまらない考察をしていると、つまらない日常に色を添えてくれる彼が戻ってきた。そして私もシャワーを浴びた。ベッドに横たわりスマホをまさぐる彼の横にくっつくと、彼はスマホを置き、私達は、舌を触れ合わせた。昔から性的なことに抵抗や恥がない。ただの楽しい遊び。それも、すごく楽しい遊び。何もかも忘れさせてくれる遊び。あー、気持ちいい。すごく気持ちいいよ。一番生きてる心地する。えへへ。これで今夜も寂しい夜を過ごさずに済む。ひとりで寝るのは寂しいから、こうして頻繁に赤の他人とセックスする。そうしてお金をもらう。私はこのライフワークに満足している。好きなことして、お金もらって、なんも悪いことなんてない。こうすることでしか生きていけないんだもん、仕方ないじゃん。とか世間宛に思いながら、やっと一日が終わる。